発展途上の身体 壊れていませんか?
小さな頃からバレエの世界に憧れて、その世界に飛び込んで頑張っている方をたくさん知っています。
つくし治療院を頼りに来られる方は、まずは“痛み”をどうにかして欲しいと言われる場合がほとんどです。
でも、その痛みを取り除く施術を進める中でそれ以上に困ったものが見つかるケースがあります。
注目
自分がどれだけ出来るか・出来ないのか正しく判断するのは難しいかと思います。
○○ちゃんがやっているから、とか
△△ちゃんはもう□□が出来るから、とか
周りの子に流されての無理なレッスンは、一生ものの怪我を負う原因にもなります。
自分のペースで進めていればあり得なかった怪我を、ほんの少しの背伸びで負ってしまうなんて、、
しかも、その怪我を治すのに時間を取られ、さらには元のように動かせるようになるのに長い時間を取られる。
バレエに真剣に取り組んでいる子にとっては、とてもツラい時間になってしまうでしょう。
無意味に思える身体のクセからの意外な影響
反り腰
1つは「反り腰」です。
みなさん子どものころから「背筋を伸ばして正しい姿勢を取りなさい」と言われ、育ってきたと思います。
その「正しい姿勢」が本当に「正しい姿勢」なのか、、疑問に思ったことはありますか?
背中をまっすぐにすることに意識を向けすぎてしまうと「反り腰」になってしまうことがあります。
バレエを習わせる理由の1つに「美しい姿勢が身につくから」と言われる方もみえますが、無理な筋肉を使い、本当に必要な筋肉を使わないまま行っている姿勢は、傍から見ると違和感があります。
バレエの習い始めは特に、姿勢を意識したレッスンが多いかと思います。その時に変に胸を張る事でバランスを取るクセをつけてしまうと、反り腰になってしまいます。
姿勢筋は無意識に使えるのがベストな状態です。意識して使ってしまうのは本来の姿勢筋ではなく、周りの筋肉なので、使えばつかうほどムキムキな体つきになり、バレエを踊ることに関してもどこかで障害になってしまいます。
何故そんな無理な姿勢になってしまうのか、、
一概には言えませんが、よくある例として何らかの骨盤底筋の筋力低下があり、その為股関節を安定した位置で固定できず、腰を反らせる事で安定させようとします。身体が前屈みになるのを補うためにそ上半身をグッと反らせてしまうと「反り腰」の完成です。
噛み癖
あと一番驚かれるのは「噛み癖」です。
そんな事で?という小さな事ですが、大きな問題を引き起こす原因の1つです。さらに言えば誰もが無意識にやってしまっている事なので、それを異常だと知らない事が大きな問題です。
本来あるべきのお口の状態って、知っていますか?
上下の歯は当たっていてはいけません。だからと言ってお口をぽかんと開けているのが正解ではなく、舌を上あごにピタッと付けて歯は当たらない・唇は閉じている形がベストです。
産まれてすぐの赤ちゃんの口の中を見てみると、しっかり舌が上あごにくっついています。それが本来のお口の形です。
噛み癖がどう身体に影響を与えるのか、全然イメージ出来ない方がほとんどかと思います。
しかし、歯を食いしばることにより全身の筋肉に無駄な力が入るようになり、本来なら使わなくてもいい筋肉にまで無駄に力が入ります。すると姿勢筋のバランスが悪化してしまうのです。
噛み癖の影響はバレエに限らず、どんなことにも影響します。一度正しいお口の状態を体験されると「こんなに変わる!?」と驚かれる方がたくさんいます。(噛み癖が無くなるとお顔回りの筋肉も変なコリが無くなるので小顔にもなります♪)
一度体験してみたい方!院長が実際に指導いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
成長に合わせたレッスンのススメ
特にお子さんの身体は成長の仕方がそれぞれで、骨の形成、筋肉の質によっても全く変わってきます。それをみんな右倣えで揃えたレッスンを行ってしまうと、大事な身体を壊すことになってしまいます。
バレエと言えばあの可愛い衣装と、トウシューズですよね!
特にお子さまの場合、足骨の成長軟骨の骨化が完成する年齢になるまで履いてはいけないのはもちろんですが、足部の小さな筋肉が未発達な状態でトウシューズを履くようになると、筋力で支えなければいけない足の指を関節を固めて補ったり、靭帯に無理な負担をかける事になってしてしまい、外反母趾などの機能障害になってしまうこともあります。その結果、踊りに悪い影響を与えてしまいます。
上手な先生は足の形もキレイです。足の形が壊れるのは当たり前だなんて思わずに、キレイなままで踊り続けられるよう、成長に見合ったレッスンの進め方をしてあげてください。