歪みとは
真っ直ぐでなく、傾いていたり捻っていたりすることを『歪み』といいます。
しかしその歪みが全て良くないものかというと、そうではありません。
そもそも人間の身体は左右対象ではありません。心臓、胃は左に寄ってますし、肝臓は右にあります。
その上、遺伝により人それぞれ差異があります。股関節周りなどはとくによくみるように思います。
(二足歩行がまだ進化途中かもしれません)
歪みの原因
歪みは基本的に筋肉のアンバランスから起こります。
なぜ筋肉がアンバランスを起こすか?原因は人それぞれ違います。
筋筋膜が固く、筋肉自体が正常な働きができなくなっていたり、
関節になどの可動性の異常から姿勢のセンサーが異常を起こしていたり、
内臓の働きの不調などで自律神経が乱れが筋肉の神経に影響している。など。
歪みよりも大事な事。可動性と安定性。
歪み自体は可動性の異常の一部であり、真っすぐだからといって可動性が正常かというとそうでもありません。
真っすぐなまま、可動性が低い状態も少なくないからです。
また動くならどれだけでもいいかというとそうではなく、安定性も必要となってきます。
身体には様々な『遊び』があります。必要なものではありますが、ありすぎても安定性に問題が生じます。
なので側弯症などの器質的な問題は私は歪みとしては施術しません。
あくまで形の異常としてでなく機能の異常として施術しているためです。
どのような状態がいいのか
機能制限の問題はスポーツやダンスなどのワークをする人だけの問題ではありません。
例えば関節の可動域の制限は、関節だけの問題ではなく、それをとりまく周りの血流や神経の働きを阻害します。
またバイオメカニクスの影響からその関節以外にも影響して、姿勢が歪んできたり、他の関節などに問題を起こしたりもします。
なので、日常生活においても機能障害のないベストな状態を維持するのが良いと思われます。
日常生活における機能障害の例
高いパフォーマンスが必要な場合
スポーツやダンスなど求められるパフォーマンスが高い場合は機能不全がない事がより重要になってきます。
よくある事ですが、トレーナーやコーチなどが指導をしても、機能不全があることにより思うように動かせなかったり、
機能不全のある身体では無理な動きになってしまい、指導を守ろうとするあまりむしろ壊してしまうこともあります。
また、身体に負荷をかけるということはそれだけ機能不全が起りやすく、歪みが出やすいです。
自覚症状がなくても定期的にメンテナンスをした方がいいと思います。
体に合ったワークを!